第1話「そうだ!社長になろう!」
1995 年、当時大学4年生だった青年石原はめちゃめちゃオートバイのレースにはまっていた。
どれぐらいはまっていたかというと週に6回バイトをいれそこで稼いだお金を全額レースに投入するぐらい。そう学校にはほとんどいかなかった(笑)。(父さん母さんごめんなさい) それでもレース活動をつづけていくには資金が足りなかった。
でも体はもうかなり限界が近かった。
当時やっていた鳶職のバイトはとにかくバブルの名残もありバイト代が日給16,000円とすごく良かった。日程はというと5時に事務所に集合。7時に現場に到着。17時に解散。急いで18時に帰宅。3分でシャワーを浴びてご飯をたべてすぐに寝る。21時には起床。そして22時から翌朝の4時まで埼玉スポーツセンターというところでボーリング場の受け付けをやっていた。当時22歳の僕からすれば、かなり頑張っている方で月収で45万円ぐらい稼いでいた。
ところがそんな僕にも人生の転機がやってきた。就職活動だ。ある日、学校に行くとみんなリクルートスーツを着ているではないか!!でも僕ははっきり言ってこの時には就職することは全く考えていなかった。就職したらレースはできないと思ったからだ。
月収で50万円以上あって毎月1週間休みをもらえる会社なんてありえない。でも、さらにレース活動の範囲を広げていくには資金が必要だった。
しかし、はっきりいって埼玉県で俺より働いているやつはいないだろうって自分で言っちゃうぐらいがんばってたから、これ以上睡眠時間を削って仕事するのは不可能だと思った。もう毎日が本当の限界。
そこでひらめいたのが「そうだ!頭を使う仕事に切り替えよう!」という発想だった。体は 限界近くまで使っていたけど頭は全く使っていなかった自分に気づいた訳だ。でも頭を使う仕事ってなんだ?って自分なりに考えたときに浮かんだのが弁護士、医者etc. どれも中学生ぐらいから人生をやり直さないといけない(笑)。
そこで思いついたのが「そうだ!社長になればいいんだ!」という案だった。なんて安直な・・。収入の限界がないし休みだって自分で決められる。でも下の限界もないことに当時の石原青年は全く気づいていなかった・・・。