ホンダ　N-BOXの防錆処理_アンダーコート_ノックスドール

今回はホンダ N-BOXの防錆処理です。

これからの季節、高速道路や冬場に凍りやすい橋の上などには塩化カルシウムという融雪剤が撒かれます。雪道などを安全に走行するにはなくてはならないものですが、防錆処理をせず、洗車もしないで放置していると、車をアッという間にサビサビにしてしまう物です。

そこで、愛車の長くお付き合いするためのアイテムとしてノックスドールです。特に軽自動車は錆びやすいので、念入りにノックスドールで防錆処理したいと思います。

前後のバンパーは取り外し、高圧洗浄機で洗車します。より下を綺麗に洗うため、ジャッキで車体を持ち上げます。

ただ、N-BOXは前側からは片輪づつしか上げられないので、、、センターで上げようとすると、このジャッキではフラフラ。。。

 そこでスロープに変更しました。これで後ろからフロアを持ち上げれば、下のクリアランスが確保でき、洗浄効果も高まります。

 洗浄した後の水分を切っている間にリアクォーターやスライドドア、フロントドアの内張りを取り外します。

こちらはバックドアの内張を取り外したところです。

車の下に潜り込み撮影。パネルとパネルの合わせ目に水の混入を防ぐシールは見当たるのですが、防錆されているような塗装は見当たりません。

後方の下を撮影したものです。下を見ると溶接やサービスホールがいっぱいあり、錆はこのような場所から発生しやすいのです。

下廻りはエアブローをして、さらに一晩水を切り、翌日の防錆処理に備えます。

ドアはエアブローで水切りの後、ノックスドールを外パネルの裏側と合わせ目に塗布します。実は錆が裏からも来る事、ご存知でしたか？防錆を高めるには必須工程です。溶剤が水切りの穴から出ないように、固まるまでペーパータオルを千切ったものを詰めておきます。スライドドアやクォーターパネルの裏側にも同じように防錆処理のためノックスドールを吹き付けます。

エンドパネルとスペアタイヤやパンク修理キットが入るフロアにも防錆処理しました。サービスホールや溶接の繋ぎ目にはノズルを忍び込ませ入念に溶剤を塗布しました。

１日目はここまでで終了です。

２日目

登録されてから、１回越冬しているので、仕方ない場所ですが、錆が出てしまっています。最悪、交換できる部品なので致命的なものではありません。少し錆を落とし亜鉛の入った溶剤で処理すれば、延命できると思います。しかし、溶接されているボディ本体の錆は大敵なので、よ~く注意しながら溶剤を塗装していきます。

 耐熱塗装をしたマフラーはマスキングし、フロアにノックスドールを塗装していきます。もちろん溶接されている場所や、グロメットキャップを外しサービスホールにノズルを忍び込ませ入念に塗装していきます。塗装はどこまで飛び散るか分からないので、向こうに見えているプリウスにも養生しています。

大分、写真が飛んでしまいましたが、ボディの塗装しない部分にはマスキングを施し、バンバン吹いていきました。お陰で下はは真っ黒。私も真っ黒で、ゴム手袋を脱いで写真を撮るのも一苦労で。

正面からの写真です。この時、N-BOXってホンダらしいカッコイイ面だなぁと思ってしまいました。そして、反対の足廻りに防錆処理を。後ろのほうに写っているのはノックスドールの缶です。場所・用途に合わせ種類も数もいっぱいです。

フロントのマスキングは取り、車をスロープから下せば防錆処理は完了です。しかし、取り外した部品を組み付けなければなりません。内装部品やバンパーなど書くと簡単ですが、取り外したクリップやビスはかなりの数です。

ビスは勿論ですが、金属へ挿すスリップの場合にもクリップ１つ１つに溶剤を塗布し差し込んでいきます。そして部品は１つも余ることなく無事に組み付けも完了です。

１回越冬したお車でしたが、錆もそんなに出ていなかったので、良かったと思います。今回、使用したノックスドールは錆の上に塗布した場合、錆の進行を防ぐ効果もあるため、新車時に施工したのと変わらない防錆効果を発揮してくれると思います。

これからも末永く愛情を持って大切に乗って頂けたらと思います。

今回はありがとうございました。

 

神奈川店　高橋健寛