第3話「これいけるのか!?」
これはいける!瞬間的にそう思った。
だって30万円が5万円でしょ!?25万円も安くなってる。84%引き。そんなの普通ありえない。しかもそのサービスをうけた本人があんなに感動している。そこで僕はさっそく父を説得しそこの業者にうちのボロシビックの修理の予約を入れた。
当日。僕は抑えられない期待を胸に父と一緒に現場へ向かった。「一体どんな工具で直すんだろうね?」と石原青年。「聞いた話によると200万円する工具で直すっていうからさぞかし凄いので直すんじゃないかな?」おやじ。
「きっとガンダムにでてくるような超未来的な工具でモニターかなんかを見ながらダイヤルをまわして直すんじゃない?」
ドライブしながら想像は膨らむばかりだった。そして、現場に着いた。埼玉の外れの閑静な住宅街のならびに忽然と体育館みたいな大きな建物が出現する。すると怪しげな外人が出てきてうちの車をガレージのカーテンの向こうへと持っていく。
やっぱりみせてもらえないらしい。うーん気になる。じゃあ缶コーヒーでも飲みながら待つとするか。
ズズズーッ。と思ったらもう車が出てきた。全くわからない!
一体どこにヘコミがあったのかさえ見当もつかないぐらい痕跡さえない。
これはマジですごい。いける!
早速、そこの社長に特約店契約の書類をもらい簡単な説明をきいた。うーん。すごい。これはいけるっしょ。
家に帰り資料を一字一句漏らさずに読破する。結局わかった事は
1.運転資金などの準備金も含めて約300万円程度が必要。
2.ヘコミを修理する技術を習得するのに毎日8時間練習して1ヶ月かかる。
ということが分かった。でもこれいけんのか!?