第7話「社長がブチギレ!?」
噂によるとここのデントスクールの社長は敏腕女性社長。さらにここで教えてくれる講師はアメリカ人らしい。一体どんな内容の講習なのだろうか?
期待と不安で一杯になって講習の開始を待った。
講習が始まる前に、自然に講習生同士での自己紹介が始まっていた。
「こんにちは。現在板金屋をやっているEです。お若いようですが、どちらからですか?」
「はい! 埼玉の上福岡からです。現在、学生であります!」
「おお! お若いのにすばらしい!」
こんな具合で自己紹介は進んでいった。E氏は板金屋さんの社長。
40代に見える。埼玉で工場を経営しているらしい。
次にM氏。彼は大阪で磨き屋をやっているそうで、30代だ。
最後は脱サラしてこの商売を始めるらしい40代後半のO氏。
僕も加え、この4人で講習が行なわれることとなる。
みんな口をそろえて言うのが「一体どんなすばらしい工具がでてくるんだろう?」
という言葉だった。期待一杯で、今か今かと待ち構えているところに講師が入ってきた。
「おおっ!」
現れたのはスタローンそっくりの人でガタイもいい。
なるほどこの人が噂の外人講師だな、と思った。
「どうも、はじめまして。ようこそいらっしゃいました。」
思いっきり日本人だった(爆)。 どう見ても外人に見えるのに・・・(笑)。
たまたま外人っぽい顔をしているだけだったようだ。
「さて、早速ですが、こちらがヘコミを修理する工具です」
ゴルフバッグのような形をした工具袋がテーブルの上に置かれた瞬間、「ジャラン」と音がした。
その瞬間イヤーな予感がした。そして中から出てきたのは・・・。ただの変な鉄の棒だった。
次の瞬間、板金屋の社長E氏がいきなりブチきれた!
「なんだそりゃ!? 一体どういうつもりだ!!
俺はこんな鉄の棒に何百万も払った覚えはないぞ! 社長を出せ!!」
間違いなく空気は凍りついた・・・。(汗)