ディフェンダーの雹害車をデントリペアで修理 東京都世田谷区
2014年08月/25日 更新
今回のご依頼は東京都世田谷区にて今年の6月に受けた雹害車の修理です。
お客様からお車をお預かりして、人生初にディフェンダーを運転させて頂きました。
まず、第1の感想。
カッコイイ! 一瞬でファンになってしまいました。
鬼のような低速でのトルク。
スタートは2速からで十分です。
そして、目線の高さ。
まるでトラックを運転しているようでした。
これはやはりイギリスの軍用車だからでしょうか?
フロントガラスも小さく、敵からの攻撃をなるべく防げるようなデザインです。
そしてなんと言っても車体のリジット感が素晴らしい。
カチッとした仕上がりで、震度8ぐらいの地震の中も走れそうな安定感です。
さて、そんなディフェンダーですが今回の東京都世田谷区のひょう害ではひとたまりもなかったようです。
でもさすが、ディフェンダー。鋼板が厚いのでへこんではいますが、ひじょうに粒が小さい。
無数のヘコミはぽつぽつあります。
ボンネットだけで80か所はあります。
ここはルーフの前方部分ですが、ここだけはアルミパネルだっただけに無数のへこみが出来てしまっています。
まるで子供の水疱瘡のようです。笑
このように屋根を直す場合は内装を外して修理します。
ディフェンダーの場合はルーフライニングは2ピースに分かれていたので意外と簡単に外すことが出来ました。
直し方はシンプル。
裏から工具をあてて押し出すのみです。
無数にある数百個に及ぶヘコミを一つ一つ丁寧に仕上げていきます。
見てください。
これがルーフライニングの裏側です。
まるでロールスロイスと同じように、内装の生地を切り一枚一枚丁寧に手作りしている様子が見えます。
ライニングの裏側に製作者のイギリス人の方のサインが入っていました。
遠く離れた日本で自分の製品が生きているのはどんな感覚なのでしょうか。
修理も順調なペースでどんどん直っていきます。
手前から直ってきている様子がわかりますか?
そして無事に完成です。
最後にこの車は屋根が2枚の板を繋ぎ合わせた2ピースから出来ているルーフパネルなので
念のため雨漏れがでないか、確認の検査をして完成です。
納車時にお客様にも非常にご満足頂けました。
ありがとうございました。
ヘコミ救急隊 隊長 石原潤一