TOYOTA MARK X トヨタ マークXのひょう害車をデントリペアで修理 東京都杉並区
2015年02月/16日 更新
今回は2014年の夏に三鷹市、調布市で降った雹害の仕事の残りです。
黄色いマスキングテープで印をしてあるのが全部ヘコミです。
ひょう害車はこのように内装を全部バラバラの裸にして作業します。
見てください、この数!
屋根だけで300か所あります。
雹はいつも横殴りの風に乗って飛んでくるので、片方の側面だけがやられます。
今回は左側面はひどいですが右側面は比較的軽傷です。
ヘコミ救急隊東京都練馬店の南雲さんも応援に駆け付けてくれました。
今日は雪もちらつくような寒い東京です。
こんな日はグルーのつきも悪いので、ホットボックス(Hotbox)が大活躍します。
このような薄い小さなへこみの修理にはホットボックスは最適です。
これはIHの原理で鉄板を熱して熱膨張でへこみを直してしまう、最新式のデントリペア工具です。
この赤いボタンを押すと電磁波が出て、鉄板が超局部的に熱せられます。
その熱膨張でへこみを直すという仕組みです。
考え方はグループリングと同じ。
深いへこみはポンチで広げて開いて浅いヘコミにしてからボタンを押して直していきます。
これが熱が加わって熱膨張でヘコミがふくらんでいる状態。
これが自然に冷めると・・・。
こうなります。
この作業を何度も繰り返しているうちにヘコミが平らになるのです。
なれるとグルーよりも全然早いスピードで直ってしまいます。
反対側のピラーのヘコミを南雲さんがホットボックス(Hotbox)で修理します。
熱を加えたら冷まして、叩きます。
コツは完全に冷める前にまだアウティーになっている状態で
ポンチングをしてヘコミをならしていく事です。
でもあまり熱いうちにポンチで叩くと塗装が柔らかくなっているために
ポンチマークがついてしまう事があるので要注意です。
叩いては冷まして加熱しての繰り返しです。
慣れてくるとグルーよりもすごく早いスピードでこの作業が繰り返し出来るようになります。
こんな感じで仕上がりました。
今回のひょう害はへこみの大きさは小さかったけど、数が多かったのでこんな車にはホットボックスが最適です。
ヘコミ救急隊 隊長 石原潤一