JU九州様にてデントリペアの講演会とホットボックスの実演会を開催しました
2016年01月/25日 更新
今回は九州へ出張です。
朝、6:30の始発の飛行機に乗り福岡へ向かいます。
今回の出張は、JU九州様からデントリペアとホットボックスの実演の依頼を受けました。
講演の依頼はよくお受けしますが、九州に行くのは久しぶりです。
荷物を小さくまとめたつもりでしたが、結局こんなに多くなってしまいました。
参加者の皆様にお配りする資料。
これがなかなか重く、あっという間に重量オーバーになってしまったので、
手荷物で持っていく事にします。
中でも一番重かったのが、ボンネットスタンド。
これは先に送っておけば良かったなあ。
ちょっと後悔です。
さて、少し早めに会場に入り準備に入ります。
今回の講演会にはデモンストレーターとして福岡店の小池さんが来てくれています。
いよいよセミナーの始まりです。
九州全土から53社の車屋さんが集まってくれました。
ちょっと緊張です。
早速、実演に入ります。
福岡店の小池さんが点突きのデモンストレーションです。
マジックで突いた点をツールで裏から押して出っ張らせるという技術。
これがデントリペアの技術の基本中の基本になります。
それが出来るようになったら、釘の先で突いた1mmにも満たない点を裏からついて出っ張らせる練習です。
小池さんが見事に出っ張りを作りました!
それが1mmのずれもないのでみなさんびっくり!
「おお!すごい!すごい!」パチパチパチ!
と歓声が聞こえてきました。
ではそれがどれだけ難しいのか、参加者のみなさんに体験してもらいます。
ツールを持っていただき、実際に点を突く練習です。
やってみると分かるのですが、これがなかなか難しい。
「あーあーあーあー。」
全然うまくいかないのです。 なかなか良い表情です。笑
すごく簡単そうにやっているように見えるデントリペアですが、実は実際に触ってみるとかなり難しい。
というのは鉄板の裏側に工具をあてて、見えないところで工具を動かして、
表面の動きだけで今ツールがどこにいるのかをミリ単位で判断しないといけない。
これには相当な訓練が必要なのです。
今度は、へこみをハンマーで叩いて作ってもらう事にしました。
車をハンマーで殴れる機会はそうそうありません。笑
「普段の恨みをこめて叩け―!」
と周りから声が聞こえてきました。
そんな掛け声もあったのが、意外に大きなへこみを作ってくれました。笑
次々といろんな方にツールを持って体験して頂きます。
そしてお待ちかね、ホットボックスのデモンストレーションの時間です。
IH(インダクションヒーティング)の原理で一瞬にしてヘコミを直してしまう魔法みたいな機械です。
これにはデントリペアのような訓練は必要なく、ヘコミに機械をあててボタンを押すだけなので簡単です。
みなさん、とても驚いている様子でした。
このホットボックスの凄いところは、
ものすごく狭い面積にピンポイントで電磁波を照射して熱膨張でヘコミを直すという技術です。
なので深いヘコミの場合は、
ポンチングでヘコミをならしてからホットボックスで上げていくという手順が必要になります。
ここはちょっと練習が必要です。
この機械はスイス製で開発者も生粋のデントリペア職人です。
とても職人の事を良く知っている人が開発しているので、いろんなところにその工夫が見えてきます。
沢山の方にデントリペアにふれて頂く機会を作れてうれしく思っています。
こうしてJU九州様におけるヘコミ救急隊のデントリペア講演会は大成功に終わりました。
今回、お招きいただきましたJU九州様
並びに参加頂いた皆様。
本当にありがとうございました。
ヘコミ救急隊 隊長 石原潤一