鬼門の3cmのヘコミ デントリペアスクール

  • 2017/04/25 更新

 1cmのヘコミはなんとか直せるようになった多田くん。

 次は3cmのヘコミにチャレンジです。

 3cmになると急に難易度が上がります。

 というのは一気に凹んでいる面積が大きくなるので少しの力加減の間違いで簡単に凹みの中にデコボコが

 出来てしまうんです。

 1cmの時はそんな事はありませんでした。

 というのは面積が狭いので、多少力加減を間違えたとしても一緒に周りの鉄板もついてきてくれるので

 なんとなく仕上がってししまうのです。

 

 ところが3cmになるとそうはいきません。

 一緒についてきてくれないうえに、ヘコミのなかにデコボコを作ってしまいます。

 そしてそれを修正する為に、ヘコミの芯の部分を狙うがまたはずす。

 そうすると中心が折れてしまい、ヘコミがさらに深くなってしまうんです。

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 こうなるとリカバリーにものすごく時間がかかります。

 ただでさえ芯の部分を狙って押すのは難しい。

 それさえもできなかったのに、その深くなってしまった谷の部分を押すのは至難の業でしょう。

 針の先ほどの面積で1ミクロン程度の面積を狙って押す事になります。

  

 殆どのやりはじめの人はこの修正に何時間もかけてしまいます。

 現場でそれをやってしまうと気持ちも焦るし、お客様も心配で見に来るし。

 どんどん悪循環のドツボにはまります。

 

20170427095626.JPG

 そうこうしているうちにだんだん集中力も切れてきて

 力つきてしまいます。

 

 現場では3cmのヘコミはざらにあります。

 これが出来なくては卒業はありえません。

 

 ここからが正念場です。

 ガンバレ!多田君!!

 

 ヘコミ救急隊 石原潤一