アプリ開発

ヘコミ救急隊では、独自の計算方法により、雹害車の見積もりアプリを開発しています。

海外と日本のデントリペア業界の違いと課題

日本におけるデントリペアに対する自動車保険業界の認識はとても遅れています。海外ではほとんどの先進国で自動車をデントリペアで修理する際の指数が決まっています。どの程度の凹みの大きさと深さで、どのくらいの数がどこの部位に何箇所あるのか。これを計測することによって、正確に修理代を計算することができます。そのような料金表が存在し、自動車保険協会、自動車ディーラー、中古車販売店、板金塗装業者、デントリペア業者でこの料金表を共有しています

一方、日本ではデントリペアが誕生してから30年も経つと言うのに、保険業界はこの技術を正式に認知していません。またいまだに講習会などもあまり積極的には開かれていなく、アジャスターのデントリペアに対する知識の欠落を感じることが多々あります。

一方、我々デントリペア業者にも非があるところがあります。デントリペアの指数がないことを利用して、法外な修理代金を請求する悪徳なデントリペア業者がいまだに存在します。

ひょう害車見積りアプリの開発

ひょう害車見積もりアプリ

そんな業界の課題を解決すべく、私たちヘコミ救急隊は適正価格を提示できる見積もりのソフトウェアを開発しました。

まず大前提として、デントリペアの修理額が板金塗装による修理のときのボンネットや、ルーフ交換の金額の上限を超えないような設定になっています。また、デントリペアと言う技術は、凹みの数が多ければ多いほど金額が上がると言う料金設定になっていますが、ある一定の数を超えてしまうと板金塗装の方が安くなります。そこの金額と凹みの箇所数も明示しています。

さらに凹みの箇所数が少なければ少ないほど料金が安くなるのがデントリペアの特徴なので、ときには私たちが出す見積もりが保険業界が出す見積もりよりも安くなる場合があります。

このようにどちらかが有利になったり、不利になったりするようなことがないように「適正価格を明示する」これを理念に研究開発されたのがこのヘコミ救急隊の料金見積もりアプリです。

この研究開発はどのように行われたかと言うと、東京都市大学のマーケティング部とともに3年の年月をかけて研究開発しました。研究開発の方法は、下記のような内容で行われました。

まず、同じ大きさの同じ深さの凹みを作る機械を開発するところから始めました。これをやることにより実験の条件を均一にすることに成功しました。

次に、実験の状況を均一にするために、スタート地点に職人に立っていただき、そこから60センチ左側にツールカートを置き、工具の本数と種類も一定にし、熟練度と経験が違う5人の職人(職人歴1年、3年、5年、10年、それ以上)を用意し、修理スタートから終わりまでの時間を計測しました。

また、プレスラインにかかった凹み、ビームなどの骨の中にある凹み、鉄板の縁などにかかったアクセスの悪い凹みなど、難易度の高い凹みを用意し、その難易度の違いにより、この5人の職人による修理の時間にどのくらい違いがあるのかを計測しました。

こうしてあらゆる異なった条件でも公正に金額が算出され、尚且つ保険見積もりで交換の上限を超えないような料金設定をアプリ化したのがヘコミ救急隊の見積もりアプリです。